2007年4月5日木曜日

SIPPING-WGの議事録案(第68回IETF会合)

3月18日~23日に開催された第68回IETF会合の各セッションの議事録案(Minutes)が、IETFのホームページに掲載され始めている。SIP関連で3月19日(月)と3月23日(金)の2回に分けて開催されたSIPPING-WGセッションの議事録案(Minutes)が公表されているので、内容をまとめてみた。長いので今回は3月19日(月)の第1回セッション分を記載する。

●資料
・議事録案(Minutes)
・アジェンダ
・発表資料

●議事内容まとめ(第1回セッション)
・開催日時:3月19日(月) 9時~11時30分 (現地時間)
 
○Agenda Bash
・議長からのアジェンダ紹介

○Configuration Framework (Sumanth Channabasappa)
draft-ietf-sipping-config-framework-11.txt
Configurationのデザインチームでの検討状況が報告された。インターネットドラフトの内容としては、わかりにくいのでわかりやすくした方がよい、という議論が行われていて、以下のようなコメントが出されていたようだ。

・ドラフトが長いので、エグゼクティブ・サマリーと例を追加しては?
・用語(terminology)の明確化が必要では?別の仕様(例えば、イベント通知フレームワーク)で定義されている用語を使うとか、新たな用語は定義するとか。

あと検討の進め方として、DNSでの観点が不足してるという認識があり、デザインチームにDNSの専門家も加わってもらうべきだという話がでている。また、スライドに記載されていたOpen Issueについては、下記の2件のような議論があったとMinutesに記載されている。

・"device ID" parameter は削除する必要はなさそう、という結論になった
・HTTP Fallback について賛否両論がでて、会合中、結論はでなかった

○A User Agent Profile Data Set for Media Policy
draft-ietf-sipping-media-policy-dataset-03.txt
Session Policy関連の一連のインターネットドラフトのうちの1つという位置づけだが、他の Session Policy Framework や Event Package はWGLCに進められるレベルに達しているが、このインターネットドラフトにはまだ課題が残っている、というのがWGとしての認識のようだ。特にこのインターネットドラフトが参照しているインターネットドラフト(draft-petrie-sipping-profile-datasets-04.txt)が、まだ個人名ドラフトでRFC化が遠いという点が問題視されていて、進め方をどうするかが話し合われた。参照をやめて依存関係を断ち切るのか、現在のままにするのかはメーリングリスト上で議論する必要がある、ということとなり、メーリングリスト上での継続審議となった。

○Overload Design Team Status Update (Jonathan Rosenberg)
draft-ietf-sipping-overload-reqs-00.txt
IETFの人とPSTNの輻輳制御のバックグラウンドを持つ人で構成されているデザインチームの活動状況報告がJonathan Rosenbergから行われた。近いうちに中間報告をするというアナウンスがあった。

○Service Identification (Jonathan Rosenberg)
draft-rosenberg-sipping-service-identification-01.txt
メーリングリストで否定的なものも含めて多くの意見がだされていて、その内容の総括をJonathan Rosenbergが総括する形で議論が始められた。このインターネットドラフトをWGの検討対象とすることについては、会合中にhum(採決)が取られたが、結論がでず、さらにアドホックミーティングで再度議論を行い、17対7で進めることが決められた。

○How do we achieve WG deliverables? (Chairs)
WGLC終了期限に間に合わないインターネットドラフトの期限をずらすことで合意(?)
 
以上
 
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