2007年3月14日水曜日

SIP入門 (第1回 SIPとは何か)


SIPとは、セッションの制御を行うための信号である。

まず、信号とは何か。信号機を例に説明する。

信号機は、『停止』『注意』『進め』のどの状態にあるのかを、歩行者やドライバーに伝える。このために、信号機は、赤(=停止)、黄(=注意)、青(=進め)という3種類の光を使っている。この「赤」「黄」「青」の3色の光が「信号」である。信号とは、一般的には以下のようにいえる。

「ある対象(信号機)から別の対象(ドライバー/歩行者)に、何らかの意味合い(進め/注意/止まれ)を伝えるために使われる記号(赤/黄/青)」

SIP(Session Initiation Protocol)でも考え方は同じで、信号の送り手と受け手が誰(何)になるのかという点と、伝えようとする意味内容が異なるだけである。SIPで実現する最も代表的なアプリケーションである電話の例でいうと、SIPは、2台の電話端末(PCでもいいけど)の間で、『通話を始めたい』とか、『通話終了(電話を切ったよ)』とか、『さっき通話を始めたいといったけどキャンセルしたい』とかいう意味内容を伝える信号となる。以下に信号機とSIP(電話の場合)の比較表を記載する。

    | 信号機                   |     SIP(電話の場合)
-------------------------------------------------------------------------
対象 | 信号機とドライバー/歩行者 | 2台の端末(パソコンとか電話機)
意味 | 停止/注意/止まれ      | 通話の開始、終了、キャンセル 等
信号 | 赤/黄/青              |   SIP

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