B2BUA (Back-to-Back User Agent)
B2BUAは、Back-to-back User Agentの略。SIPプロキシと同じく、UAC(User Agent Client)からUAS(User Agent Server)の間の中間エンティティの一つだが、SIPプロトコルを終端する点がSIPプロキシと異なる。B2BUAはRFCのプロキシサーバに関する動作規定の適用外になる。
B2BUAは、論理的にUASとUACの機能を含む。下図にB2BUAの概念図を示す。B2BUAという名称は、2つのUAを背中合わせに持つことに由来する。B2BUAはUACにはUASに見え、UASにはUACに見える。
B2BUAの具体的な例としては、呼処理サーバの一部やネットワークの境界等におかれるSBC(Session Border Controller)がある。
B2BUAの概念が登場した背景としては、SIPプロトコルのP2Pの思想と、3GPP等の電話会社との間での思想の違いを埋めるための折衷的案としての意味合いがあると想像される。P2P(Peer-to-Peer)でのセッション開始のために作られたSIPプロトコルでは、プロキシなどの中間エンティティが、End-End間でのネゴシエーションに介入することに対しては禁止的であるが、3GPPでの利用を考えるとこれでは実用に耐えなかったのだろう。
図
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| B2BUA(Back-to-back User Agent) |
|+-------+ +-------+|
||logical| +-----------+ |logical||
UAC-|| UAS |--| Interwork |--| UAC ||-Proxy-UAS
|| | +-----------+ | ||
|+-------+ +-------+|
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